今回も青空文庫のお世話になりまして一作品読みました。青空文庫ほんと便利だ…なぜもっと早く利用しなかったのかと思うぐらいです。
今回はこちら↓
「D坂の殺人事件」著・江戸川乱歩
江戸川乱歩は青空文庫の規定が変更される前に入ってたみたいで、没後まだ70年経ってないのですが読めますね。
ありがたいです。
先日ポゥの「モルグ街の殺人」を読んだのをきっかけに次は明智シリーズを今一度ちゃんと読んでみようと思いまして、まずは初登場した「D坂の殺人事件」から読み始めです。
あらすじ
主人公の「私」はある日D坂にある喫茶店にて休憩をします。
その喫茶店の窓から見える向かいの古本屋。
古本屋の奥様が気になっている「私」は喫茶店の窓からこっそりとお店を眺めるのが日課になりつつあります。
ある日その古本屋の奥さんの死体を発見することに。
古本屋を日がな眺めていた「私」は古本屋から犯人が逃走する様子を見たわけでもなく、目撃者の学生の供述もあやふやで事件解決は難航します。
第一発見者になった「私」とふとしたきっかけで知り合った明智小五郎はともに事件を解決しようと試みますが…。
明智小五郎最初の事件
もしかしたら最初の事件じゃないかもしれませんが、明智小五郎の初登場作品ということで読み始めました。
タイトルのイメージと違う内容で、そこにびっくりしたけど 笑
あと過去に漫画化だったり映画化してたんですねぇ。今回、表紙を探してて色々と出版社ごとの表紙だったり漫画だったり映画のポスターだったりが出てきたんですが、特に映画のポスターなんかには「エロス」「サイコパス」とかって煽りが書いてありました😂
絵(写真)もそんな感じですね…昔の古いAVみたいなのが出てきてましたww
それでネタバレになっちゃうじゃないか!と思ってしまいましたが…まぁよくよく考えたら明智小五郎の事件って後期に行けば行くほど猟奇的なイメージが多かったなと思って。
ネタバレはしませんが、こちらもポゥの「モルグ街の殺人」と同様、現代で読めばそんなにビックリでもないしサイコパスでもないです。
ただ90年前かな?これが発行された当時や映画化した当時(と言っても30年ほど前なだけですが)にすれば異様な「サイコパス」な犯行動機に見えるかもと思いました。
先ほどいろんな表紙が出てきたと書きましたが、本当に色々すぎて「これ本当に全部同じ作品の表紙?」って笑ってしまうほどですw
個人的には中村佑介さんのが好きかな。
ミスリード
途中で主人公の「私」がひとつ推理を披露するんですが、その推理が案外筋が通ってて。
で、真相は明智が解くわけですがどうにも明智の推理の方が突拍子もない印象でした。
ただこれが真相ならそうなんだろうね…と納得せざるを得ないというか。
フラグがどれかひとつでも矛盾してればおかしい!ってなるんですが矛盾もしてない。
だからあり得る真相なので、納得しきれないけど納得しますって読了感でした🤔
でもこれもありなのかな…どんどん面白くなっていきそうですから、引き続き明智シリーズと少年探偵団シリーズも読んでいこうと思います。
デジタル文庫
こちら短編なので読了もサクッとできましたが、やはりデジタルとアナログ両方並行して読むのはアリだなと改めて思ったり。
もっと活用していこうと思います。