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【読了】「モルグ街の殺人(事件)」エドガー・アラン・ポー

珍しく前回の感想からそんなに間をおかずに読了しました!

なぜなら短編だから!そして青空文庫だから!…です😂

基本的に活字の本は紙派なのですが、iPadがやっと届きまして紙の本と並行してデジタルでも読んでおりました。

紙派の理由はブルーライトを見続けたくない…のとスマホだと目に入る情報数が限られて話の流れを掴みにくい…という理由だったりします(自分だけ?)

iPadだと見開きで読めるので割といけました。

あとどうしても空き時間なのに「文庫本持ってくるの忘れた!」な時はデジタルだと便利ではありますね…その隙間時間にも読めたので今回は感想が早く書けました〜

 

ということで今回読んだのはこちら↓(青空文庫なので表紙は拾い画ですスミマセン…!)

「モルグ街の殺人(事件)」著・エドガー・アラン・ポー

言わずと知れた、世界最初のミステリーです。

ジャンルとしてミステリーが一番好きなので、やはり一読しておかねばならぬ作品!と思ってたのですが、青空文庫(今回使ったアプリは「ソラリ」というアプリ)で見つけましたのでやっと!読みました!

恐らく「モルグ街の殺人」でタイトル覚えてる方が大半だと思うのですが、こちらの表紙だと「事件」もついてたので括弧で付け加えております。

あらすじ

フランスのパリにある一軒家で暮らす母と娘の2人家族。

ある日その家から悲鳴が街中に響き渡り、駆けつけた人たちによって発見された2人の惨殺死体。

部屋の中はひどく荒らされており、見つかった2人の状態も悲惨なものでした。

しかもそこは密室。

一体誰がどのような手口で犯行を行ったのか?

主人公の探偵と助手が事件を解明していく…

という、つまり世界で最初の密室殺人事件を扱った推理小説です。

世界最初

内容自体はそんなにページ数は多くなく、今でいうところの短編ですが、現代の今に読んでもしっかりとミステリーです。そこが何より凄い(調べたところ初出は1841年…!)

推理小説というジャンルの前例がない中でこれを書き上げたのかと思うと本当に凄いなと思いました。

ぶっちゃけ犯人像だったり、密室トリックに関してはそこまでビックリしなかったんですが、それは「すでにさまざまなトリックや手法が数えきれないほど使われているミステリー小説というジャンル」と思えばこそで、ミステリー小説を中心に読んでいるからこそビックリしなかっただけなんですよね🤔

なので、当時こちらの作品を読んだ人たちは相当衝撃だったのではないか?と思います。

なぜなら私も読了感は良し!だったからです。

他の方の感想なんかを見てみても同じことを書かれてる方がおられましたが、実際のところ探偵役が推理を披露するまでに出てくるヒントでは読者は謎を解けないです 笑

推理を披露している中で出てくる新事実があるので「後出しヒントかーい!」とはなりますが、まぁそれもまたありき…なのが推理小説かなとも思うので(私は推理しながら読むタイプではありませんし 笑)

ただ、まぁ最後の最後は「もしかして…?」からの「やっぱり」はありますので楽しめる小説だったと思います。

あと「後出しヒントかーい!」とは言いつつもフラグはしっかり回収されていて、全く引っかかった部分を残すことなく完結しているので、やっぱり凄いなぁとひたすら感嘆でした。

 

まぁ実際にそのトリックがなしえるのか?実際にこの犯人で事件を起こせるのか?な部分はあると思いますが、そこを突き詰めるとね…エンタメ性がなくなっちゃうのでね 笑

今でこそ「特殊設定ミステリー」があるわけですから、余程じゃない限りは全然受け入れられると思います。ちなみに今作は「特殊設定ミステリー」ではありません(←どういうこと?と思われた方はぜひご一読を…!)

1841年の小説

前述しましたが、1841年のエドガー自身が編集主筆していた雑誌に掲載されたのが最初のようです。

なので、こう…昔特有の?独特の?翻訳というか書き回し言い回しがよく出てきます。

それがねぇ、やっぱり一応これでも現代人なので読みにくくって😂

もっと簡潔に纏めて説明できへん?それ?って感じなんです。

注釈が多いのは仕方ないのですが、話し言葉の中でも補足説明の入るタイミングが多いというか。自分もそうかもしれないので偉そうに言えた立場ではないのですが😂

それだけになかなか読みにくさを感じるところは多いかもしれませんが、厚さが少ないので読了できました。

青空文庫

いわゆる文豪と呼ばれている作家さんの小説は大体は青空文庫に入っててタダで読めちゃいます。良い世の中ですねぇ 笑

アプリの回し者みたいでアレなんですが、今回使わせていただいたソラリ、海外作品も多く入っていたのが嬉しいなと思う点でした。

今までも他のアプリで青空文庫を利用したことがあるんですが、なんか日本作品ばっかりなのが多くない…?気のせいですかね?

で、こちらも調べてみたんですが青空文庫に追加される作品って作者没後70年経ってないとダメなんですね…それで著作権が切れて青空文庫でも読めるようになるそうです。

なのでアガサ・クリスティとか横溝正史とからへんは全然最近までご存命だったのでまだまだ読めないようです。買え!ということです 笑

もちろん本は買えば作家さんに還元されますからね…上記の方々もすでに鬼籍に入っておられますが、ご遺族や作品保存に充てられるのであれば買ってこそかもしれません。

ちなみにさっきソラリで新規追加された作品にゴッホが入ってたので速攻落としました 笑

ゴーギャンに宛てた手紙が公開されてます。気になるので読んでみます。

あとなかなか読めずにいた文豪作品も紙の本と並行して読めたらいいなと思います。

今んとこ江戸川乱歩を読破するぜ!と意気込んでおります😊