年明けしましてすでに2月ですが、やっと1冊読み終わりました。
なかなか読書が捗らず、文庫本1冊を1ヶ月かけて読むペースになってしまいました…。
あと普通に文庫本ですら値上がりしてて辛い💦
そんな中、気になっていたこちらを読了↓
「大絵画展」著・望月涼子
こちらすでに光文社さんで文庫化してたそうなんですが、今回新潮社さんでも取り扱うようになったそうです。新潮社さんの方では作中に出てくる画家たちの代表作などの写真が口絵として付いています。
あらすじ
主人公が2人いますが、その主人公たちが投資詐欺に遭うことから事件が進展していきます。
投資詐欺に出会した2人が借金苦に追い込まれた頃、とある人物から絵画強奪を持ちかけられ…という展開です。
その強奪事件の真相は…の部分がどんでん返しの種明かしとなります。
絵画強奪事件
まあ確かにミステリーですし事件に違いないのですが、私てっきり殺人事件が起こると思い込んで読んでいたので「違った…」感がずっと付き纏っていてなかなか読むスピードが上がりませんでした😂
ただ、個人的に絵も好きなので有名な画家の作品が出てくると思っていたんですが、前半ほとんどはほぼ全く出てきません。
投資詐欺への流れが主です。
そこは事件のきっかけになる説明文として必須の部分なのですが、とにかく「思ってたんと違う」がずっと続いてて(私が悪いのだがw)いつになったら絵は出てくるの???って感じでした…。
ただ高額有名絵画を一気に135点まとめて強奪する計画が出たあたりから物語は動き始めます。
で、表紙でわかりますが主軸として出てくるのがゴッホのガシェ画です。
この絵に関する所有権であったり、逸話もしっかり出てきますし、絵に関する事柄は嘘はないので実際私はガシェが個人所有の絵だったこととかはこちらの本で知りました。
まぁこの絵をめぐってたくさんの人が投資をし、それを回収するために強奪事件を起こし…な訳ですが、とにかく…登場人物が多い!
なので最初の方にある人物説明を見ながらじゃないと誰が誰だったか分からなくなってしまって 笑
しかも真相の部分になってくると偽名がめちゃくちゃ蔓延ります。当然強奪事件を起こしてますからね…そりゃ偽名も出てきますわ。
ただ、真相の部分は割とスッキリ面白くて「そうだったのかー」はありました。
大まではいかずともどんでん返しだったと思います。
ミステリーの部分は楽しめ、かつ絵の勉強もちょっと出来るよ!という感じでしょうか。
途中までは惰性で読んでたわけですが、最後の展開が割とサクサク読めたのでフェルメールが題材の次回作も見つけたら読んでみようかなと思えました。
次回作がフェルメール、次々回作が北斎だそうです。浮世絵を題材にするのは珍しい気がするので気になります。