スラムダンク滑り込み(かな?)で観てきました。
歳バレするけど世代ど真ん中です。連載時はコミックス買ってたし家にあるのはコミックス初版です。
漫画を読むことに小言を言う母親が唯一買ってくれて一緒に読んでた漫画でもあります。ファンレター書いて先生からハガキ返ってきた思い出もあります。
公開直前で声優変更による超炎上した生配信も観てました。
でも個人的には残念ではあったけど、声優総入れ替えに対して批判的ではなかったんですよ(大物がいつまでも鎮座している業界は成長しないと思っているので)
音楽もWANDSじゃなくて炎上してたけど、音楽に関しては私の趣味にマッチしすぎてたのでThe Birthdayも10-FEETもなんの心配もなかったし、これだけでぶっちゃけワクワクしました 笑
声は確かに総入れ替えだけど、脚本も監督も井上先生、音楽は信頼してるバンドなので公開したら絶対みんなころっと意見変えるだろうなとまで思ってたんですけど…実際そうでしたね。
ここから感想とネタバレも含みます↓
小耳に挟んではいたけど、映画は主人公がリョータでちょっと意外ではありました。
ただ、原作既読の人からすれば「元々の主人公は桜木花道」であることを知っていて、加えて宮城リョータの視点で物語が進むということは個人的には凄く良かったです。
現実世界でもそれぞれの人がそれぞれの視点から見た自分が主人公の世界を生きてますよね。
ただ、リョータが沖縄の子だったとかお兄ちゃんが居たとかの設定は映画化するにあたって具体的にできた設定だったのか、原作連載当初から形があった設定だったのか…とかその辺のことは記事とか読んでないので分からないのですが、お兄ちゃんの意思を継ぐ弟っていうのは、たまたま前日にアバターを見たところだったので若干被ったなと思って感慨深くはありました…これはたまたまですけどねw
山王戦は原作を何度も読んだし、「あぁこのセリフあったなぁ、このコマあったなぁ」って何度も思うところがあったのに大人になってから見返すとまた違って見えてめちゃくちゃ新鮮でした。
試合中に回想が入る構成なので物凄い長い時間試合をしてるわけですがw
でもあの試合のスピード感はすごかった…映画だからなせる技術なんだろうなぁ。
漫画を読んでいた時もリョータがリストバンド2つつけてるのは気になってたんよね。こういうデザインなのかなと思ってたのを26年越しにフラグ回収されるとは思わんかったw
リョータにあんな重い過去があったとは思わなかったけど、お母さんも前を向けるようになったのは完全にリョータがいたからですね。
自分自身の存在を悩み続け、でもバスケットを辞めることが出来なかった思いが湘北高校の面々に出会ったことで昇華されたように見えました。
でもこれはリョータだけじゃなくて全員ですよね。
試合結果がどうなるかも分かっているのに先の進みが気になって仕方なかったです。一回読んでるのに先が気になる作り方してる時点でもう炎上させた側の負けよwあんなの突きつけられたら文句言えねえよ、流石だわと思いましたw
安西先生のあの有名なセリフは山王戦でも言ってたっけ?とはなったけど、あのセリフがあるかないかで全然違うしね…。
連載リアルタイム世代なので、連載が終わった時は実は「まだシーズン2があるんじゃないか」「続きがあるんじゃないか」「そのうちまた描いてくれるんじゃないか」って思って、スラムダンクが終わることを信じてなかった時があったんですよね。
でも大人になってから映画を見て、花道が怪我をした直後に「今が人生の一番の時だ」と宣言した(ことも覚えていたはずなのに)場面で「あぁ、だから山王戦で連作が終わったんだ」と気づきました。
山王戦で終わって正解だったんですね。
フラカンの深夜高速という曲に「10代はいつか終わる。生きれ入ればすぐ終わる。若さはいつも素っ裸 見苦しいほどひとりぼっち」って歌詞があるんですが、これを不意に思い出しました。
10代の時って毎日毎日が長くて、いつになったら大人になれるんだろう20歳が待ち遠しいなと思ってました。
けど大人になってから振り返ると本当に10代って一瞬だったんですよね。
それほど毎日が濃密で濃い時間を過ごしていたということ。
スラムダンクはたった1年のたった数ヶ月のお話なんだと思い返してハッとしました。
だからそこで終わるのが一番の正解だったんだなと。
若さは気取ることなく素の自分で全力でぶつかっているし、思いが大人に理解してもらえず、大人から見れば見苦しいほど一人ぼっちなのかもしれません。
そんなことをスラムダンクの映画を見て思いました。
心にグサグサ刺さる試合とリョータの過去を見た後の後半戦の終盤。
そこで10-FEETの第ゼロ感はマジでずるかったwもうゾワ!っとしました…なんなんよ…あんなタイミングでずるいわよ…w
OPのThe Birthdayの使い方もズルくね!!?!かっこ良すぎやろ…もうOPでゾワワってなりました 笑
結果として全国制覇は成し遂げられないんですが、当時は残念に思ってたけど映画を見ればそれぞれの想いは為されたのかなと。
で、流石だと思ったのが(リョータだけではあるけど)ちゃんと高校卒業後が描かれていたってことがね…もう見に行った甲斐ありましたよ。
まじか…アメリカ行ったのかってなったけど、当時は日本人がアメリカで活躍するなんて夢みたいな時代だったのが今じゃ普通に試合出てる時代になってて、あぁそれもまた今の時代だからこその映画なんだと感じたのでした。
また原作読み返したくなったし、最近行ってなかったけどテンフィもバスデもライブ行きたくなった。
原作を知ってる人ほど見た方が良い…と思う。
ちなみに私は三井寿推しでしたw
映画見たら流川は完全にビジュ担当だなとは改めて思ったけどw
あと水戸洋平がねぇ、かっこよかったんだよなぁ〜。