どうにも上手く写真が撮れない、それが私。
今回読んだのはこちら↓
PCのキーボードと同化しかけている 笑
「ルビンの壺が割れた」著・宿野かほる
こちら、多分割と有名な本なのではないでしょうか?書店で見かける方も多いはず…。
とても薄いのでサクッと読めます。
…の割に内容は結構…いやだいぶと濃いように思いました。
あらすじ
内容は一貫して男女のFacebookでのDM?個人メッセージ?のやり取りのみで展開していきます。
ある日、女性のFacebookの投稿を見た男性が「知り合いなのではないか?」ということから投稿者の女性へ個人メッセージを1通送ったことからスタート。
男女のメッセージのやり取りの中からどんどん状況が一転二転していき、最後の最後で大どんでん返し!っていうのが帯の文句ですね 笑
のっけから割と…
ネタバレになると面白くないので伏せますが、割と1通目の男性からのメッセージの時点でちょっと不気味ではあります。
「え?SNSこわ…」
ってなります 笑
ただ、ミステリーだとまぁこんな出だしも有りなのだろう、ということで序盤のイメージはストーカー男から女性へのメッセージかなという印象。
ストーカー男かよ…と思いながら読み進めると「あれ?もしかして純粋な恋愛小説?」に変わるから不思議。
だけど「純愛小説?」から次は「やっぱり男キモ…」に戻るからまた不思議。
からの「ちょっと待って女の方もヤバくない?」からの「出てくるやつら全員ちょっと…」って変化していきます。
結局のところ最終的には男女とも実はこういう人間だったっていうのが分かるようになっているのですが、何せメッセージのやり取り上でしか人物像が明らかにならないので
明確な人物像がはっきりしないまま展開していく
というところに不気味さがずっと纏わりつくような小説かなと思いました。
感想メーター
読む前に実は感想メーター等でネタバレではない感想を見てから読んだのですが、結構目に入ったのが「イヤミス」「もやもやする終わり方」「後味が悪い」でした 笑
個人的にイヤミスは好みなので「よっし!」と思って読んだのですが、イヤミスとはまたちょっと違う気もする。
解説にもありましたが、一概にミステリーと括っても良いかどうかちょっと分からない作品だと思います(が、やっぱりあえてカテゴライズするならミステリーかな…)
でもこの厚さでここまで展開していってちゃんと完結してるので凄い!の一言でした。
まとめ
確かにスッキリしない終わり方ではあります。
だけど厚さも薄くて個人的にはオススメです。
こういう現実が起こっても不思議ではないのだろうな…って感じかなぁ?
とりあえずこれ読んだらSNSにアップする写真に気をつけようね!ってなりました。