なかなか読書が進んでおりませんでしたが1冊読み終わりました。
今回はこちら。
「通い猫アルフィーと3匹の教え子」著・レイチェル・ウェルズ
普段あんまり海外作家さんは読まないのですが(嫌いなわけでも苦手なわけでもなく、たまたまです)こちらアルフィーシリーズは初巻から愛読し続けてるシリーズのひとつです。
今までの7冊の感想を上げていないので、ざっと説明すると表紙にいる灰色の猫がアルフィーであり、本シリーズの主人公です。
雄猫の、いわゆる通い猫(ひとつの家の飼い猫に留まらず、複数の家に通う猫のこと)でアルフィーの一人称で物語は進みます。
そう…猫視点による猫が主人公の猫のお話なのです🐈
あらすじ
今作の8巻目は、アルフィーが自身の孫猫である3匹の子猫の先生となって子猫の学校を作るというもの。
いっときもじっとしていない子猫たちに猫としての在り方や、人間と意思疎通する方法などを教えるわけですが、過去7巻にわたりその都度起こる人間たちの問題にアルフィーは猫ながらも知恵を絞りアイデアを人間たちに伝えて解決していくのが主軸になっています。
というわけで8巻の今作も日頃お世話になっている(お世話している?)人間の家族たちの間でちょっとした事件が勃発。
それをアルフィーを含めた猫たちが奮闘して解決していくお話です。可愛い。
感想
今までの読書記録を見てくださってる方には解っちゃうと思いますが、基本的に私はミステリー(それもイヤミス)が大好きな人です。
だけどたまにはこういうほっこりハートフル小説も読むのです😂
猫が主人公だけあって、全く怖くないしホラー要素もないし、ちょっとヒヤッとする大冒険はあるものの誰かが不幸になることはないシリーズです。
猫と人間が心を通わせる場面は多々あり、人間も猫もお互いがとても大好きで大切に思っている。
一人称や視点は猫だけど、家族を思いやる姿や、猫も人間も不幸な人(猫)はみんな助けようと奮闘する姿は心温まる上に考えさせられるものがあったりもします。
言葉が話せないので人間に考えやアイデアを伝える方法が毎回面白いんですが、私も猫を飼っているのでなんとなく飼い猫が何を伝えようとしてるのか…って案外飼い主は分かるもんなのですよ 笑
いやいやそんな偶然〜とか、そんなわけあるかい〜とか、ちょっと強引な場面は無い!とは言い切れない作品ではあるのですが、それは愛嬌ということで😂
第一巻目の時は青年になりたてのアルフィーだったのに、作品が進む中でガールフレンドが出来たり、遠くの海辺の街で暮らす野良猫と友達になったり、地域猫たちと交流したり、息子が出来たり。
そんなアルフィーも8巻ではおじいちゃんかぁ…と感慨深くなったりもします。
猫なのでたった数年でおじいちゃんになるんですけどね😅
ヒューマン小説だったりファンタジーだったり、そういったジャンルが好きな方にはおすすめなんじゃないかなと思います。
ミステリー要素はありませんが、大冒険するのでワクワクしながら読めるかなと思います。
そして何より猫が!可愛い!✨
猫だけじゃなくて犬も友達になったりします😳
猫が好きな人、飼っている人、もちろん犬が好きな人も動物が好きな人も楽しめるかなと思います。とってもおすすめの作品です。
まだ読んだことのない方がおられましたらぜひ!